北海道の医療事情はどうなっている?

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広大な土地を持つ北海道は、それだけ医師の数も多く医療に関しては苦労していない…そういうイメージがあるかもしれません。ただ北海道内では現在、「医師の偏在」が大きな問題になっています。札幌、旭川の2大都市圏に医師が集中している一方、宗谷や根室、日高地方では道内平均の半分にも満たない数の医師しかいないのです。医師が足りていない地方の病院の多くは当然常勤医も少ないため、本州などから月に数回勤務医を呼び、多額の報酬を支払ってなんとか運営しているというのが現状です。

この問題を解決しようと北海道が設けたのが地域枠医師制度と呼ばれるもの。2008年度、札幌医大の学生を対象に創設されたこちらは、授業料や月額12万円の生活費など6年間で計1213万7千円が貸与され、卒業後9年間のうち指定する地方の公的医療機関で5年間働くと返済が免除になるという制度です。2009年度からは旭川医大の学生も対象となり、札幌医大では推薦入試で15人が、旭川医大では一般入試で17人が選抜されます。

ただ、まだまだ医師の偏在が解消されている訳ではありません。そのため、いろいろなところから医師を招致しようと、高待遇の医師求人を出している病院も多く見られます。北海道の医師求人を探すのであれば、ドクタービジョンのようなサイトを見てみるといいでしょう。たくさんの医師求人が掲載されており、待遇も地方になると比較的よくなる傾向にあります。

2016年12月22日には「北海道地域医療構想」なるものも策定されました。2025年にはいわゆる団塊の世代が全員75歳以上になります。医療のあり方も、これまでの治すことに重きをおいた病院完結型の医療から、生活の質を重視しながら患者が住み慣れた地域で暮らしていけるように支える地域完結型の医療に変わっていく必要が出てきました。このような医療のあり方や人口構造の変化に対応し、バランスのとれた医療提供体制を構築するための考え方です。こういった構想を実現させるためにも、やはり医師の存在は欠かすことができません。どの地域に住んでいても等しく質の高い医療を受けられるようにする、というのはこれからの北海道が対策すべき問題でしょう。

北海道庁旧本庁舎

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